2007年05月28日16:145月25日NY債券相場
5月25日(ブルームバーグ):米国債相場は続落。今週は米連邦公
開市場委員会(FOMC)メンバーからインフレ抑制に対する決意表明
が相次ぐなか、米景気回復兆候を受けて、債券相場は週間ベースで3週
続落した。
朝方発表された4月の米中古住宅販売件数がほぼ4年ぶりの低水準
に落ち込んだことを受けて、10年債相場は一時下げ渋る場面もあった。
24日の市場で10年債利回りは1月以来の高水準に上昇。新築住宅販売
件数が14年ぶりの大幅増となったことから米利下げ見通しが弱まったこ
とが背景だった。
ドイツ銀行の上席投資ストラテジスト、ジェラルド・ルーカス氏
(ニューヨーク在勤)は、「指標に対する相場の反応が鈍かったことは
ここ2週間の相場の低調を示唆している」と指摘。さらに、「市場が弱
いニュースに反応できないときには、弱気トレンドが続いていることを
意味する」と述べた。
キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後
2時45分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp
=0.01ポイント)近く上昇し4.86%。週間ベースでは6bp近く上昇。
前日には一時4.90%と、1月31日以来の高水準を付けた。25日の10年
債価格(表面利回り4.5%、2017年5月償還)は1/8下落し97 6/32。
米利下げ観測後退
米商務省が24日に発表した4月の米新築一戸建て住宅販売(季節調
整済み、年率)は前月比16%増の年率換算98万1000戸となった。増加
率は過去14年で最大だった。
バンク・オブ・アメリカ証券の米金利戦略責任者、マイケル・クロ
ハティ氏は、「新築住宅販売は急激に増加した」と指摘した上で、「F
OMCの利下げ観測を打ち消す水準に達している」と述べた。
全米不動産業者協会(NAR)が25日に発表した4月の中古住宅販
売件数(季節調整済み、年換算、以下同じ)は前月比2.6%減の599万
戸と、ほぼ4年ぶりの低水準になった。ブルームバーグ・ニュースがま
とめたエコノミスト予想の中央値である612万戸を下回った。前年同月
比では10.7%減少した。3月の中古住宅販売件数は615万戸と、速報値
の612万戸から上方修正された。
インフレ警戒
FOMCメンバーは今週、インフレが引き続き高過ぎるため、これ
を抑制する必要があると強調した。
ミシュキン米連邦準備制度理事会(FRB)理事は24日、ダラス連銀
主催の会議で講演し、「重要なのは、インフレから目を離さないこと
だ」と述べた。
今月9日のFOMCでは政策金利が据え置かれるとともに、声明で
はインフレが最重要の関心事との見方が繰り返された。さらに「今後の
政策調整」はこれから出てくる経済指標次第との見解をあらためて示し
た。
DAデービッドソンの債券部門バイスプレジデント、メアリーア
ン・ハーリー氏(シアトル在勤)は「市場はFOMCの文言を額面通り
受け取り始めている」と指摘した。
米国株相場は活発な合併・買収(M&A)に支えられて過去最高値
に接近。債券相場は低調が続いた。
RBSグリニッチ・キャピタル(コネティカット州グリニッチ)の
金利ストラテジスト、イアン・リンジェン氏「資産配分に基づく取引で、
株式相場が上昇すればその分、債券相場は圧迫される」と語った。
2年債利回りは10年債利回りとほぼ同水準となり、利回り曲線の平
たん化が進んだ。今月は2年債利回りが10年債利回りを上回る相場展開
がほとんどだった。
ICAPを通じた米国債取引は午後2時4分現在、約1374億ドル。
3カ月間の1日当たり平均は約2690億ドル。この日の米国債市場は28
日の米メモリアルデー(戦没者記念日)を控えて午後2時までの短縮取
引だった。28日は休場。29日に取引を再開する。
2007年05月25日17:115月24日NY債券相場
5月24日(ブルームバーグ):米国債相場はほぼ変わらず。住宅市
場の回復兆候を受けて、米国債利回りはほぼ4カ月ぶりの高水準にとど
まっている。
米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーがインフレ抑制発言を
繰り返す中、2年債利回りは3月上旬以来約35ベーシスポイント(bp、
1bp=0.01ポイント)上昇している。
リーマン・ブラザーズの米国債トレーディング責任者、スコット・
ゲビルツ氏は、「債券市場は過去2週間、かなり低迷している」と指摘
した。
キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後
4時45分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp
=0.01ポイント)弱低下し4.84%。一時は4.9%と、1月31日以来の
高水準を付けた。10年債価格(表面利回り4.5%、2017年5月償還)は
97 101/32。
米経済の底堅さが示されたことから、2年債利回りに対する10年債
利回りの上乗せ幅は一時、4月30日以降で最大の2bpに拡大した。
利下げ見通しの後退
債券ファンド最大手、米パシフィック・インベストメント・マネジ
メント(PIMCO)のマネジングディレクター、ポール・マカリー氏
は、「株式市場が過去1年間と同じくらい堅調なことから、債券市場は
利下げシナリオという幻想をあきらめている」と述べた。
今月は2年債利回りが10年債利回りを上回る、いわゆる逆イールド
を形成した日が多かった。2年債利回りは昨年8月中旬から今年3月中
旬にかけても10年債を上回って推移していた。
10年債利回りは23日、過去3週間で初めて10年債利回りを上回っ
た。
米商務省が24日に発表した4月の米新築一戸建て住宅販売(季節調
整済み、年率)は前月比16%増の年率換算98万1000戸。増加率は過去
14年で最大。ブルームバーグ・ニュースが実施したエコノミスト予想の
平均は86万戸だった。
住宅統計が極めて重要
リバーソース・インベストメントで国債運用に携わるジェイミー・
ジャクソン氏は、「住宅指数は極めて重要だ」と述べた上で、「景気軟
調シナリオの原因を探るとすれば、それは住宅市場だ。この日発表され
た住宅統計は特に重要だ」と指摘した。
バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長は17日、シカゴ連
銀の会議に出席し、融資基準の引き上げが信用力の低い借り手への住宅
ローンの提供を抑制しているほか、住宅差し押さえも増加していること
から、今後数四半期の住宅市場は引き続き伸び悩むだろうとの見解を示
した。
同議長は同日、「サブプライム(信用力の低い借り手への融資)市
場が経済の他の分野や金融システムに現実的な影響を及ぼすとは考えて
いない」と語り、従来からの見方を繰り返した。
米商務省が24日に発表した4月の米製造業耐久財受注額は前月比
0.6%増加。変動の大きい輸送用機器を除く受注は4月に前月比1.5%増
加した。エコノミスト予想は0.6%増加だった。同項目は3月に1.5%増
加した。
強気センチメント
米国債利回りが魅力的な水準に接近するにつれ、相場の下落は限ら
れた可能性がある。
米調査会社ストーン・アンド・マッカーシー・リサーチ・アソシエ
ーツが23日発表した週間の投資家調査では、投資家のセンチメントが過
去3年以上で最も強気になっていることが示された。
ベーカー・グループのストラテジスト、ジェフリー・コーロン氏
(オクラホマシティー)は、「魅力的な水準では幾分の買いが見られよ
う」と指摘した。
財務省は24日、2年債入札(規模180億ドル)を29日、5年債入
札(規模130億ドル)を30日に実施すると発表した。
2007年05月24日16:395月23日NY債券相場
5月23日(ブルームバーグ):米国債相場は続落。トレーダーが年
内の米利下げ見通しを弱めたことを受けて、10年債利回りは1月以来の
最高水準に上昇した。
米経済の回復力を示す兆候を受けて、10年債利回りはここ3週間で
初めて2年債利回りを上回った。ラッカー・リッチモンド連銀総裁は22
日、インフレ抑制は中央銀行の責任だとし、物価上昇の抑制を景気拡大
の鈍化に依存することは誤りだとの見解を示した。
BNPパリバ・セキュリティーズのシニア債券ストラテジスト、リ
チャード・ギルフーリー氏は「かなり多くの市場参加者は米連邦公開市
場委員会(FOMC)が利下げに踏み切るとのシナリオを放棄した」と
指摘。さらに、「これまでは米連邦準備制度理事会(FRB)が救済す
る必要のある資産クラスとして住宅市場に焦点が当たり過ぎていた」と
の見方を示した。
キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後
5時7分現在、10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp
=0.01ポイント)上昇し4.85%。一時は4.87%と、1月31日以来最高
水準を付けた。10年債価格(表面利回り4.5%、2017年5月償還)は
5/32低下の97 1/4。
2年債利回りは前日比変わらずの4.86%と、2月23日以来の高水
準。30年債利回りは前日比2bp上昇の5.02%。これは昨年8月16日
以来の高水準だった。
AIGサンアメリカの運用担当者、マイケル・チア氏は、「こうし
た水準を好感している」と述べ、「10年債を買い増している」と付け加
えた。
リッチモンド連銀のラッカー総裁は22日、インフレを低下させるの
は労働市場ではなく中央銀行だとの見方を示した。
同総裁は、米政策金利がFOMCの目的を達成する見込みであるこ
とから心地よく感じていると述べた。また、金融政策に関するFOMC
の姿勢は環境の変化に応じて「再評価されるべきだ」と語った。
FOMCが注目するインフレ指数
FOMCが注目する食品とエネルギーを除くコアインフレ指数は、
過去約3年間にわたり、FOMCが心地よいとする1−2%の範囲を上
回っている。
トレーダーは、年内の米利下げ見通しを弱めている。FF金利先物
相場は23日、9月までの利下げ確率が約19%織り込まれていることを
示しており、1週間前の41%から低下している。
エバーグリーン・インベストメンツで200億ドルの債券運用に携わ
るリサ・ブラウン・プレモ氏は「現時点ではロング(買い持ち)ポジシ
ョンは誤りだ」と語った。
弱気相場に限界
JPモルガン・チェースがまとめた調査で、過去4年間で投資家は
米国債について最も楽観的になっていることが示されたことから米国債
の下落は抑制された可能性がある。
バンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズの債券ストラテジスト、
ジョージ・ゴンキャルベス氏は「短期的にはこの弱気な相場展開には限
界があり、買いが入り易い水準に近づき始める」との見方を示した。
2007年05月23日16:475月22日NY債券相場
5月22日(ブルームバーグ):米国債相場は下落。米国経済の勢い
が増しているとの観測が広がり、10年債利回りは3カ月ぶりの高水準に
上昇した。
年内の米利下げ見通しが後退するにつれ、利回りが上昇。リッチモ
ンド連銀のラッカー総裁は22日、インフレを引き続き懸念しているとの
見解を繰り返した。
シティグループ・グローバル・マーケッツの金利ストラテジスト、
ジェームズ・コリンズ氏は「市場参加者は神経質になっている」と指摘。
さらに市場には「不確かさが広がっている」と付け加えた。
キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後
4時現在、10年債利回りは前日比4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01
ポイント)上昇し4.83%。これは2月2日以来の最高水準。10年債価格
(表面利回り4.5%、2017年5月償還)は11/32低下の97 1/2。2年債
利回りは前日比4bp上昇し4.84%と、2月23日以来の高水準だった。
ICAPを通じた米国債取引は午後2時4分現在、約2180億ドル。
3カ月間の1日当たり平均は約2680億ドル。
米国債相場は先週、1月以来最大の下げとなった。予想を上回る雇
用や消費者信頼感を示す指標が売りの背景だった。
リッチモンド連銀のラッカー総裁は22日、米金融専門局CNBCと
のインタビューで、「市場はインフレがわれわれにとって政策上の最重
要の懸念だと理解していると考えている」と述べたものの、「われわれ
がインフレの一段の低下を望んでいると市場が理解しているかどうかは
明らかではない」と語った。
ラッカー総裁は、FOMCのインフレ抑制決意に対する投資家の理
解を深めるために金融当局がさらに踏み込むことを望むかとの問いに対
し、「そのようになることを望む」と答えた。
米連邦公開市場委員会(FOMC)が注目する個人消費支出(CP
I得)のコア指数は約3年間に渡りFOMCが心地よいとする範囲1−
2%を上回っている。
米政策金利
ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、今週発表さ
れる経済指標では、4月の耐久財受注が3カ月連続で増加したことが示
されるとともに、住宅販売件数は過去4年間の最低水準から若干の回復
が示される見通し。
金利先物相場からは、年内の米利下げ確率予想の低下がうかがわれ
る。FF金利先物相場は9月までの利下げの確率を約23%織り込んだ水
準になっており、1週間前の確率41%から低下している。
ドワイト・アセット・マネジメント(バーモント州バーリントン)
で600億ドル相当の債券運用を手掛ける主任経済ストラテジスト、ジェ
ーン・キャロン氏は「米経済やFOMC見通しにはかなりの不透明感が
存在する」と指摘。さらに、「金利はロング(買い持ち)ポジションを
積むほどは上昇していない。10年債利回りが5%に接近するとみられれ
ば、ポートフォリオをロングに傾けたい」と述べた。
欧州債利回り上昇
欧州2年債利回りは5年ぶりの高水準に上昇したものの、米国債相
場の低調は続いた。10年債利回りは、償還時期がほぼ等しいドイツ国債
の利回りを47bp上回った。この利回り格差は今月15日には40bpと、
04年11月以来の最小に縮小していた。欧州の経済成長が加速し、米景
気拡大が鈍化兆候を示したことが背景だった。
クレディ・スイスの金利ストラテジスト、カール・ランツ氏(ニュ
ーヨーク在勤)は、「この利回り格差は、55−60bpまで若干拡大する
余地がある」と語った。
ドイツの投資家指数やイタリアの消費者信頼感指数が5月に予想以
上に上昇するなか、欧州中央銀行(ECB)メンバーは21日、インフレ
圧力が依然存在すると警告した。
欧州の金利先物相場は、ECBが今年さらに2回、金利を引き上げ
るとの投資家の見方を示唆している。12月限りまわりは年初来36bp上
昇し4.46%と、04年6月以来の高水準付近にある。
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2007年05月22日17:405月21日NY債券相場
5月21日(ブルームバーグ):米国債相場はほぼ変わらず。米経済
の底堅さを示す兆候を受けて、年内の利下げ見通しが弱まるなか、10年
債利回りは3カ月ぶりの高水準付近にとどまった。
米国債相場は先週、予想を上回る雇用や消費者信頼感を示す指標を
受けて1月以来最大の下げとなった。21日は、欧米株式相場の堅調も債
券相場を圧迫した。
バークレイズ・キャピタルのテクニカル・アナリスト、マクネー
ル・カリー氏は「これまで2−4営業日の相場の方向感は一方向に非常
にはっきりしていたという事実から、ほとんどの価格指数が市場は大い
に売られ過ぎであることを示している」と指摘した。
キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後
4時10分現在、10年債利回りは前週末比1ベーシスポイント(bp、1
bp=0.01ポイント)超低下し4.79%。一時は4.81%と2月13日以来の
高水準を付けた。10年債価格(表面利回り4.5%、2017年5月償還)は
3/32上昇の97 23/32。
10年債利回りは18日までに6営業日連続で上昇しており、過去に
方向転換が迫っていることを示唆した水準に達した。
ジェフリーズの主任債券テクニカルストラテジスト、ジョン・
スピネロ氏は、「相場が下押ししなかったことから、一部に売り過ぎ感
に基づく買いも見られる」と指摘した。
商品先物委員会(CFTC)の建て玉報告によると、ヘッジファン
ドなどの機関投資家が建てた10年債先物の差し引きでのロング(買い持
ち)ポジションは増加した。
シカゴ商品取引所(CBT)では投機的なロング・ポジションはシ
ョート(売り持ち)ポジションを43万9967本上回った。CFTCの18
日の報告によると、差し引きでのロング・ポジションは前週比5%増加
した。
金利先物相場が織り込むFOMCの今年の利下げ確率は低下してい
る。9月までの利下げ可能性は約28%と、1週間前の見通しの41%から
低下した。
心理的変化
バークレイズのカリー氏は、10年債利回りは前週、2月以来初めて
て4.8%を上抜け、今後、相場が続落するとの心理的変化を示している
と指摘した。
さらに同氏は、2年債利回りが2月22日以来付けていない水準の
4.85%を上回れば、弱気トレンドが強まる可能性があるとの見方を示し
た。「そうなれば、それが一段の売りを誘発しよう」と述べた。
RBSグリニッチ・キャピタル・マーケッツ(コネティカット州グ
リニッチ)の米金利戦略責任者、デービッド・アダー氏は、「私のよう
に強気でも、市場は現在、明らかにに防衛姿勢に回っている」と語った。
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2007年05月21日16:045月18日NY債券相場
5月18日(ブルームバーグ):米国債相場は続落。10年債利回りは3
カ月ぶりの水準に上昇した。株式相場の上昇を受けて、米連邦公開市場委員
会(FOMC)が今年中に利下げするとの観測が一段と後退し、売りが優勢に
なった。
10年債は週間ベースで1月以来の大幅な下げとなった。消費者マインド指
数が予想に反して上昇したことも売りを誘った。株式相場は週間ベースで7週
連続で上昇した。中国が人民元の上昇を容認する姿勢を示したため、同国の元
売り・ドル買い介入に伴うドル建て資産の購入が減少するとの見方も売りにつ
ながった。
ゴールドマン・サックス・グループの米金利トレーディング共同責任者、
アイリーン・ツェー氏は「株式相場は毎日、高値を更新している」と指摘、金
融状況の改善につながっているとみる。さらに「FOMCが利下げするとの観
測が後退している」と述べた。
キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後4時
20分現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポ
イント)上昇の4.81%と、2月14日以来の高水準になった。10年債価格
(表面利回り4.5%、2017年5月償還)は13/32下落の97 19/32。
週間ベースでは利回りは13bp上昇と、1月12日に終わった週以来の大
幅な上昇幅となった。
利下げ観測の後退
企業の合併・買収(M&A)が過去最高を達成するペースで増えているこ
とを背景に、S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均は週間ベースで7
週連続で上昇。ダウ欧州株価指数は6年半ぶりの高値を付けた。
金利先物の利回りも上昇。FOMCによる利下げ観測が後退したことを示
唆した。ドル金利先物12月限はほぼ4bp上昇の5.205%と、今年の最高水準
に3bp以内に迫った。
パトナム・インベストメンツの投資責任者ケビン・クローニン氏は「利下
げともっと深刻な景気減速を予想していた市場参加者が白旗を揚げており、そ
れが世界中での金利上昇につながっている」と述べた。
雇用市場の強さ
株式相場と雇用市場の強さが景気を下支えていることを背景に、5月のロ
イター・ミシガン大学消費者マインド指数(速報値)は88.7と、4月の確定
値87.1から上昇。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中
央値(86.2)も上回った。
中国の投資
中国人民銀行が人民元の対ドルでの許容変動率を中心レートから1日当た
り上下0.5%と、従来の0.3%から拡大すると発表したこともわずかに債券売
りを誘った。
HSBCセキュリティーズの米国債取引責任者チャールズ・コミンスキー
氏は「中国が最終的に変動相場制に移行したら、利回り曲線は劇的に鋭角化す
るだろう」と予想。10年債や30年債の利回りは「より通常の水準に戻るだろ
う」と述べた。
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2007年05月18日15:485月17日NY債券相場
5月17日(ブルームバーグ):米国債相場は下落。景気の底堅さを示す
経済指標を受け、今年中の利下げ観測が後退し、売りが優勢になった。2年債
利回りは2月以来の水準に上昇した。
金融政策の影響を受けやすい2年債利回りは新規失業保険申請件数が予想
外に減少したことを受けて上昇した。フィラデルフィア連銀製造業景気指数が
エコノミストの予想以上に加速したことも売りを誘った。米連邦公開市場委員
会(FOMC)は9日の定例会合で政策金利を据え置いたが、声明でインフレ
が依然として「最重要の関心事項」であるとの認識を示していた。
バンク・オブ・アメリカ・セキュリティーズの債券ストラテジスト、ジョ
ージ・ゴンキャルベス氏は「雇用市場が強い限り、FOMCは政策金利を据え
置く。そうなれば債券の強気派は持ち高の解消を迫られ、金利を押し上げる」
と述べた。
キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後4時
11分現在、2年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイ
ント)上昇して4.78%と、2月26日以来の高水準になった。2年債価格(表
面利回り4.5%、2009年4月償還)はほぼ3/32下落の98 15/32。
10年債利回りは4bp上昇の4.75%と4月16日以来の高水準になった。
米労働省が17日に発表した12日に終わった1週間の新規失業保険申請件
数(季節調整済み)は、29万3000件と前週比5000件減少。4カ月ぶりの低
水準となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査の予想
中央値は31万5000件への増加だった。前週は29万8000件(速報値29万
7000件)。
フェデラルファンド(FF)金利先物が示す9月までの利下げの可能性は
37%と、前日の51%から低下した。
グロス氏の利回り見通し
債券ファンド最大手、米パシフィック・インベストメント・マネジメント
(PIMCO)の投資責任者ビル・グロス氏は10年債利回りの予想レンジを
上方修正した。ドル安によりインフレ懸念が高まる恐れを理由に挙げた。
PIMCOのウェブサイトによると、同氏は2011年まで10年債利回り
が4−6.5%で推移すると予想した。従来予想は4−5.5%だった。ドルは年初
来で主要16通貨のうち12通貨に対して下落している。
グロス氏はインタビューで、FOMCが現在5.25%の政策金利を2008年
第1四半期までに4.25%まで引き下げるとの見通しを示した。
間違った見通し
グロス氏は「過去12カ月で見通しを誤った。1つ目はFOMCが5.25%
未満で利上げを打ち止めにすると予想していた。2つ目は市場の認識よりもや
や早く利下げに踏み切る可能性があると考えていた」と述べた。
米フィラデルフィア連銀が17日に発表した5月の同地区の製造業景況指
数は4.2と前月の0.2から上昇した。ブルームバーグ・ニュースが実施した
エコノミスト調査の予想中央値(3.5)も上回った。同指数のゼロは景況感の
拡大と縮小の境目を示す。
リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの債券ストラテジスト、ジョゼ
フ・ディセンソ氏(ニューヨーク在勤)は「景気が恐れられたほど急速には減
速していないとの兆候が出ている。さらに、物価情勢は落ち着いている。これ
らを併せ考えると、金利は上昇傾向にあるということだ」と語った。
強い経済指標
上昇を見込んでいた参加者が買い持ち高を解消したため、米国債の売りに
弾みがついた。
調査会社ストーン・アンド・マッカーシー・リサーチ・アソシエーツが16
日に発表した週間調査によると、投資家は2003年7月以来の強気な持ち高と
なっていた。運用資産の平均デュレーション(回収期間)は101.9と前週の
101.3%から上昇した。
同社の債券アナリスト、ジョン・キャナバン氏は「経済指標の数字は強く、
投資家が相場の方向感を転換させる方に傾きつつあることを示しており、売り
圧力を加えた」と述べた。同調査は運用資産が1000億ドルを超える20の機
関投資家を含んでおり、100を超えることは利回りの低下を予想していること
を意味する。
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2007年05月17日16:045月16日NY債券相場
5月16日(ブルームバーグ):米国債相場はほぼ変わらず。米景気の底
堅さを示す経済指標を受けて上値は重かった。10年債の利回りは1カ月ぶりの
高水準を維持した。
4月の住宅着工件数は前月比2.5%増の152万8000戸と、ブルームバー
グ・ニュースがまとめたエコノミスト予想中央値(148万戸)を上回った。住
宅市場落ち込みが緩やかになってくるとの思惑から利下げ観測が後退した。米
連邦準備制度理事会(FRB)が発表した4月の米鉱工業生産指数も前月比
0.7%上昇と、エコノミスト予想(0.3%上昇)を上回った。米連邦公開市場委
員会(FOMC)は9日の定例会合で政策金利を据え置き、インフレが「最重
要の関心事項」であるとの認識を示していた。
バークレイズ・キャピタルの金利ストラテジスト、マイケル・ポンド氏は
「債券には売り材料となる指標だった。売りがやや出たのは当然だ」と述べた。
キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後4時
6分現在、10年債利回りは前日比ほぼ変わらずの4.71%となった。前日には
一時、4.72%と4月17日以来の高水準を付ける場面があった。
フェデラルファンド(FF)金利先物相場は、FOMCが9月までに利下
げする可能性を46%織り込んでいる。この日の経済指標の発表前は52%だっ
た。
BNPパリバ・セキュリティーズのシニア債券ストラテジスト、リチャー
ド・ギルフーリー氏は「近い将来、利下げ予想がまだ残っているかもしれない
が、現実に直面し、それを取り下げる参加者も出てくるだろう」と語った。
一方、米財務省短期証券(TB)が大幅高となった。3カ月物TBの利回
りは1年ぶりの水準に低下した。連邦政府の歳入が予想を上回っており、財務
省が市場からの借り入れを減らすとの見方が背景にある。通常、中長期債の流
動性を確保するため、財務省はまず短期国債から発行を減らす。
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2007年05月17日16:035月15日NY債券相場
5月15日(ブルームバーグ):米国債相場は3日続落。消費者物価指数
(CPI)が予想を下回ったものの、年内の利下げを促すほど弱くはなかった
との見方から売りが優勢になった。
米連邦公開市場委員会(FOMC)は前週の定例会合まで連続7回、政策
金利を5.25%で据え置いており、インフレが経済にとって「最優先の懸念事
項」と指摘している。欧州債券の下落につれて売りが出た面もある。
ウィリアムズ・キャピタル・グループの債券取引責任者、デービッド・コ
ード氏は「FOMCが半永久的に政策金利を据え置くとの見方が広がっている。
一部の参加者は年内に利下げがあるとみていたが、あきらめたのかもしれな
い」と述べた。
キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後4時
21分現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=
0.01ポイント)上昇して4.70%と、4月16日以来の高水準になった。10年
債価格は同2/32下げて98 12/32。
米労働省が15日に発表した4月のCPIは前月比0.4%上昇。ブルーム
バーグ・ニュースがまとめた調査のエコノミスト予想中央値(0.5%上昇)を
下回った。前月は0.6%上昇だった。一方、変動の大きい食品・エネルギーを
除いたコア指数は4月に前月比0.2%上昇と、エコノミスト予想と一致した。
3月は0.1%上昇だった。
4月のコア指数は前年同月比で2.3%上昇(同2.5%上昇)と過去1年で
最小にとどまり、燃料コストの上昇が経済のほかの分野に波及していないこと
を示唆。景気減速によりインフレが落ち着くとのFOMCの見通しが現実のも
のになる可能性を示した。
予想より良いCPI
みずほ証券USAの米国債トレーディング共同責任者、セオドア・エーク
氏は「CPI統計は市場が恐れていたよりも良い内容だった。FOMCはしば
らく政策金利を据え置くだろう。そのため、レンジ取引が続く」と述べた。
1−3月の欧州経済成長率が予想を上回ったことをきっかけに、ドイツ連
邦国債2年物の利回りがほぼ5年ぶり高水準となったことも米国債に売りを誘
った。
マン・セキュリティーズの仕組み商品・新興市場の共同責任者、アンドル
ー・ブレナー氏は「欧州債がけん引していることは間違いない。欧州債のよ
うに売りが膨らむ債券市場が出ると、ほかの市場でも似たような債券が売られ
る」と述べた。
欧州の経済成長率が加速する一方、米国は景気拡大ペースが減速するとの
見方から欧米の金利差が縮小傾向にある。10年物欧州債利回りに対する米
国債の上乗せ幅は41bpと2004年11月以来で最小になっている。欧州の金
利先物は欧州中央銀行(ECB)が年内あと2回の利上げを実施することを織
り込んでいる。
3カ月物ドル金利先物12月限の利回りは5.14%と前週の5.12%から上
昇。FOMCが年内に利下げする可能性がやや後退したことを示している。3
カ月物金利は現在5.33%。
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2007年05月15日17:505月14日NY債券相場
5月14日(ブルームバーグ):米国債相場は軟調。年内は利下げはない
との見方が広がり、売りが優勢となった。
フェデラルファンド(FF)金利の動向に最も敏感に反応する2年債利回
りは4週間ぶり高水準に接近。金利先物相場からは年内の利下げ見通しが後退し
ていることがうかがわれる。連邦公開市場委員会(FOMC)は先週の会合後の
声明で、「インフレが期待通りに鈍化しないリスクが引き続き政策面で最重要の
関心事項である」との判断を示した。
UBS証券(コネティカット州スタンフォード)の米国債ストラテジスト、
ウィリアム・オドネル氏は、「利下げ期待の後退が続いており、これが2年債相
場を圧迫している」と指摘した。
キャンター・フィッツジェラルドによると、ニューヨーク時間午後午後3
時17分現在、2年債利回りは前週末比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01
ポイ
ント)上昇して4.73%。2年債(表面利率4.5%、2009年4月償還)価格は
同1/32下げて99 18/32。
欧州中央銀行(ECB)が年内に2度追加利上げを実施するとの観測で、
ドイツ2年国債の利回りはほぼ5年ぶりの水準に押し上げられた。10年債で比
較した米国債利回りの対ドイツ国債上乗せ幅は2004年以来の最小に縮小した。
金利先物市場には年内の利下げ見通し後退が織り込まれている。ユーロダ
ラー金利先物12月限は5.14%。11日の5.12%から上昇した。
市場の見方
ミラー・タバクの債券市場主任ストラテジスト、トニー・クレセンツィ氏
(ニューヨーク在勤)は金利先物相場について、「10月までは利下げはないと
する債券市場の見方がうかがわれる」と述べた。
FOMCは9日の会議でFF金利目標水準を据え置き、声明ではインフレ
が期待通りに落ちつかないリスクをあらためて示した。
米労働省は15日、4月の消費者物価指数(CPI)統計を発表する。ブ
ルームバーグがまとめたエコノミスト28人の調査では、コア指数は前年同月比
2.4%の上昇が見込まれている。3月は同2.5%上昇だった。
ECBのトリシェ総裁は先週、インフレに対して「強い警戒」が必要だと
述べ、6月利上げを示唆した。ECB政策金利は10日の政策会合で3.75%で
据え置かれた。
金利推移
欧州金利先物相場からは、ECBが年内に2度利上げを実施するとの見方
が強まっていることがうかがわれる。金利先物12月限は4bp上昇して
4.38%。2004年6月以来の高水準に達した。
米国債の10年債利回りは4.69%。1週間強ぶりの水準に上昇した。トレ
ーダーによると、利回りは割安感が出てくる水準に近づきつつある。
バークレイズ・キャピタルの米国債トレーダー、アダム・ブラウン氏は電
子メールで、「テクニカル的には相場は軟調だが、10年債利回りで4.69から
4.70%近辺の重要な水準に接近しつつある」と述べた。
米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、ヘッジファンドな
どの大口機関投資家が建てた2年債先物のショート(売り持ち)ポジションから
ロング(買い持ち)を差し引いたネットショートは8日までの週に25万9019
枚と、CFTCが同データの算出を始めた1993年以来の最大を記録した。
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